経営理念手帳から

 

私共、伊藤利一商店では、上記の経営理念をより具体的に日常活動のなかで具現化していくために、社員が中心になって、経営理念手帳を作成致しました。完成した経営理念手帳は、全5章100項目にわたる詳細なもので、自分と企業との関わりだけでなく、顧客や関連企業、そして人や、地域、社会、環境との関わり方に至るまで、日々の行動規範として社員一人ひとりの拠り所となっています。

代表者の言葉

その中の代表的な5項目をここでご紹介致します。

「第2章 仕事への取り組み姿勢」から
仕事を通じて人生をよりよくする(第2章-17)

仕事を通じて人の役に立ち、感謝していただいてこそ、やり甲斐を感じることができます。仕事の目的をただ単にお金儲けだと考えるのか、それとも人の歓びを自分の歓びとするためだと考えるのかでは、取り組み方が変わってきます。

私達は、人生の貴重な時間を費やして仕事を行います。だからこそ、仕事の目的をどう考えるのかがとても大事なのです。ただ義務感だけでやる仕事は実につまらないもので、楽しくありません。

幸い私達は、お客様から仕事を任せていただいています。まずそのことに感謝し、お客様に歓んでいただけるよう、懸命になって働きましょう。すると、仕事のやり甲斐を通じて、生き甲斐も感じることができるのです。

生涯を通じて、真剣に打ち込める仕事をもてるかどうかで、人生の幸不幸が決めると言えます。だからこそ、仕事を通じて人の役に立ち、幸せな人生を歩んでいきましょう。


「第3章 判断の基準」から
人として何が正しいかを判断基準にする(第3章-12)

人間社会の道徳や倫理を判断基準として、人として正しいことを貫くことを、原理原則に基づいて判断すると言います。例えば、嘘をついたり、迷惑をかけるといった行為は、人としての原理原則から外れていると言えます。

私達は、新しい分野を切り拓き、発展していく上で、幾度となく決断を迫られる場面に遭遇することでしょう。事業の発展のみを優先して、他者を犠牲にするようなことがあってはいけません。普段から、原理原則に基づいた行動をしていれば、どんな局面でも迷うことなく正しい判断ができるでしょう。

損得勘定や自己の満足ばかりを考え、自分本位の行動をとるのではなく、人として正しいことを貫くためには、自らの損失を恐れぬ勇気が必要です。 私達は、原理原則に基づいた判断力を身につけるために、常日頃から心の鍛錬を積み重ねていきましょう。


「第3章 判断の基準」から
一歩後退、二歩前進(第3章-15)

高く飛ぶためには、助走をつけなければいけません。誰もが、やっとの思いで進んできた道のりを下がることはしたくないものです。しかし、下がらなければ高く遠くへ飛ぶことはできないとするならば、後退する判断をしなければなりません。引き際の判断誤れば、事態は泥沼化し、飛び立つことすらできない状況になるかもしれません。

何事も恐れずチャレンジしていく中、誰もが成功を望んでいます。しかし、軌道修正しなければいけない状況に遭遇することはあるでしょう。そのタイミングを判断する際は、上司とよく相談の上、違う方向に後退しないよう、そして充分な助走をつけてから向かっていくことが必要です。

前進か、後退かを悩んでいる内に、時間は確実に過ぎていき、状況は悪化することもあります。後退するときは、必ず成功まで導くという意志をもち、勇気をもって助走の道を確保することが成功へとつながるのです。


「第4章 お客様に対する姿勢」から
感謝の気持ちをもつ(第4章-17)

私達は、お客様に選んでいただき、歓んでいただいてこそ、仕事が成り立つことを自覚することが必要です。私達の仕事は、いわば「お客様の悩み解決策」なのです。ですから、お客様から無理難題をいわれたときに、嫌な顔ひとつせず、感謝の気持ちをもって、笑顔で「ありがとうございます。お任せ下さい」と申し上げることが重要なのです。

私達が感謝の気持ちをもっているかどうかは、すぐに顔と言葉に表れます。大切なことは、お客様に声を掛けていただくことは有難いことだと心の底から思うことです。その気持ちがあってこそ、笑顔で応対できるのです。

お客様に対してはもちろん、協力会社や仕入先、職人さん、仲間にも感謝の気持ちをもちましょう。

私達はひとりで仕事をしている訳ではありません。支えて下さっている方々のお蔭で、仕事ができるのです。そのことに感謝し、人の役に立てる仕事をしていきましょう。


「第5章 商品・サービスへのこだわり」から
環境に最大限の配慮をする(第5章-15)

私達は、豊かな緑、綺麗な空気、澄んだ水の恵みのお蔭で生活をしています。すべてのものは、自然の恩恵であることに日々感謝をしましょう。

私達は仕事を通じ、常に自然や環境を守り、育てるように心配りをすることが必要です。例えば、環境に配慮することを意識して、ムダ・ムラ・ムリをなくすことに心掛ければ、仕事の効率が上がるだけではなく、ゴミや、必要以上の排気、排水を防ぐことができます。また、商品をお奨めする際も、省エネ製品やリサイクル製品など、自然と人に優しいものを提案していきましょう。環境に配慮をした仕事や、商品を提供すれば、みんなが健康で快適な生活を送ることができるのです。

私達は、技術と情報力を駆使しながら、常にグローバルな視点で、環境を創造する企業になっていきましょう。そして、よりよい生活環境の実現をめざし、お客様や地域と共に取り組んでいきましょう。


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